2015年11月19日木曜日

11月19日の活動報告

今日は、ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタインが遺した『青色本』の読書会を開き、前回の続きから輪読しました。
また、上の場合の、「B」が表現「私はBを待っている」の中で果す役割を、名前「ブライト」が、表現「ブライトの病気」(Bright's disease)、の中で果す役割と対照できる。この名前が或る特定の病気を指すときのこの語の文法と、ブライトがかかっている病気を意味する場合の「ブライトの病気」という表現の文法とを較べてみよ。私はその差異をこう言って表現したい、前者の場合の語「ブライト」は複合名「ブライト氏病」の指標であるのに対し、後者の場合には関数「xの病気」の独立変数の値と呼べよう、と。指標は何かに言及しているとも言えよう。そしてこの言及の当否を定める仕方は千差万別である。だから、或る感情を「Bが来るとの期待」と呼ぶのは、その感情に一つの複合名を与えることであり、その中の「B」は多分、通例その感情に引き続いて来訪する人間に言及しているのである。(『ウィトゲンシュタイン全集6』p.51-52)
この引用部分についてや、特定の物を食べることに関しての「望む」と「満足する」の語の使い方について、主に議論がなされました。
読書会終了後は、むつめ祭に向けての打ち合わせや準備を行いました。

■次回の活動
  • 日時:2015年1126日(1800
  • 場所:教養学部406学生研修室
  • 内容:読書会
  • テキスト:ルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン 著, 大森荘蔵 訳『青色本』
テキストは出来る限り各自で用意してお越し下さい。
哲学や思想などにちょっぴり興味ある人、サークルに入りそびれちゃった人など、お気軽にお立ち寄り下さい(特に1年生!)。お待ちしております。
(文:沖田)

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