2015年11月5日木曜日

11月5日の活動報告

今日は、ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタインの『青色本』の読書会を開き、前回の続きから読み進めました。
「黄色」の語の意味の学習について、二通りの観点から考察していたら、理由の無限連鎖の考えについての話になりました。
現実の理由には始めがあるのだということを一旦認識するならば、或る命令の果し方には理由が一切ない場合もあるという考えに君が反発することもなくなるだろう。(『ウィトゲンシュタイン全集6』p.42)
そして、「なぜ」という語がもたらす混同について、ヴィトゲンシュタインは以下のように述べました。
原因を問い、動機を問う、という「なぜ」という語の二重の使い方が、動機は単に推測できるだけではなく知ることができるという考えと一緒になって、動機を我々が直接意識する原因、「内側から見られた」原因、または体験される原因だとする混同を生むのだ。――理由を述べるのは、或る結果に君を導いた計算を示すことに似ているのである。(『ウィトゲンシュタイン全集6』p.43) 
「理由」と「原因」の(文法の)違いは何でしょうか。著者は、「理由」と「原因」の違いは「動機」と「原因」の違いと非常によく似ていると言います。では、「理由」と「原因」と「動機」の3つの違いは何でしょうか。このようなことが参加者の間で議論になりました。

■次回の活動
  • 日時:2015年1112日(1800
  • 場所:教養学部406学生研修室
  • 内容:読書会
  • テキスト:ルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン 著, 大森荘蔵 訳『青色本』
テキストは出来る限り各自で用意してお越し下さい。
哲学や思想などにちょっぴり興味ある人、サークルに入りそびれちゃった人など、お気軽にお立ち寄り下さい(特に1年生!)。お待ちしております。おやすみなさい。
(文:沖田)

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