2016年12月26日月曜日

12月22日の活動報告

12月22日の活動は『クリプケンシュタインのパラドクス再訪』篠原成彦 の読書会です。

この論考は、「言語的な諸表現によって、我々が何ごとかを意味することはありえない」という結論を導くクリプケンシュタインのパラドクスを再構成するとともに、パラドクスに対する疑惑への回答を試みたという内容です。

言語によって何ごとかを意味することがありえないことを認めた上で、それでも言語は有用であると主張出来る点が巧妙であると思いました。しかしながら、言語表現が事実を示しているか否かを区別するために、観察者的視点を導入しなければならないという点に関しては議論の余地があると感じました。

(文:エヌ)

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